この記事の内容
「エステって、どんな服装で行けばいいんだろう」。初めてご予約をいただいたお客様から、よくこのご質問を受けます。特別なドレスコードがあるわけではありませんが、服装ひとつで施術の受けやすさや、帰り際の気持ちよさが大きく変わります。20年以上、さまざまなお客様を施術してきた立場から、当日のコーディネートを選ぶコツを丁寧にお伝えします。
エステに行くとき、服装はどう選べばいい?
エステサロンでは、フェイシャルならベッドに横になって顔まわりを施術し、ボディなら肩・背中・脚など広い範囲を扱います。つまり施術中は必ず横になるわけで、窮屈な服装だと体がこわばり、リラックスしにくくなります。
また、サロンには「施術用のガウンやタオルを用意している」ところと「お客様の服のまま施術する」ところがあります。当サロン「32℃サロンパストラル」では施術内容に合わせてタオルやガウンをご用意していますが、来店から着替えまでの時間は当然ご自分の服で過ごします。「脱ぎ着しやすいかどうか」が一番重要なポイントです。
「着替えやすさ」が最優先
エステの準備は着替えから始まります。上半身を脱ぐ必要があるボディ施術では、ボタンが多いシャツや背中にファスナーのあるワンピースは着替えに時間がかかり、焦りが生まれます。焦りは体の緊張につながり、せっかくのリラクゼーション効果が半減します。
「サッと脱いで、サッと着られる」。この一点を意識するだけで、当日の流れがぐっとスムーズになります。
締め付けのない服が体にも肌にも優しい
ウエストのゴムがきつめのスキニーデニム、ガードルや補正下着など、体を強く締め付けるアイテムは施術前後に注意が必要です。特にボディ施術の後はリンパの流れが整い、体全体がふんわりと緩んだ状態になります。その直後にきつい服を着ると、せっかく促した流れを妨げてしまうことがあります。
血流とリンパを考えると、「肌に触れる部分が柔らかく、締め付けがない」服が理想的です。
サロンの雰囲気に合わせた「ちょうどいい」服装を
かといって、パジャマや部屋着で来店する必要はありません。エステはリラクゼーションの場であると同時に、自分を整える時間です。「ちょっと気分が上がるくらいの、でも楽な服」がちょうどいい。ゆったりしたカットソーに少し余裕のあるパンツ、といったコーディネートが多くのお客様に喜ばれています。
当日おすすめのコーディネート
具体的に「どんな服を選べばいいか」を、上下別にまとめます。ポイントは「ゆとり・素材・脱ぎ着のしやすさ」の三つです。
トップス:ゆったりしたニット・カットソー・Tシャツ
◎ 特におすすめ
- 前開きのカーディガン・羽織り
- ゆとりのある丸首カットソー
- オーバーサイズのTシャツ
- 柔らかい素材のゆったりニット
○ 問題なく使えるもの
- Vネックのカットソー
- スウェットトップス
- ゆるめのシャツ(ボタンが少ないもの)
フェイシャルの場合、顔・首まわりを施術するので、ネックラインが広めか前開きになっているトップスだと施術者が首筋にアクセスしやすく、施術の質も上がります。実際に施術していると、タートルネックのお客様はどうしても首まわりのアプローチが限られてしまいます。「今日はフェイシャルのみ」という日でも、ネックラインの広いものを意識してみてください。
ボトムス:ウエストがゴムのパンツ・ゆったりスカート
下半身は特にウエスト部分がポイントです。腹部や太もものボディ施術がある場合、ウエストの締め付けが強いと施術の範囲が限られます。また施術後にきつさが気になり、帰りの時間をゆっくり楽しめません。
- ウエストがゴムになったジョガーパンツ・イージーパンツ
- ゆとりのあるワイドパンツ
- フレアスカート・マキシスカート
- ゆったりしたデニムより柔らかい素材のパンツ
足の脱毛やレッグケアがある場合、スカートよりパンツが多いとひざ上まで捲り上げやすく、施術がスムーズです。着丈の短いスカートならそのままでも問題ありませんが、タイトなスカートはやや難儀します。
インナー・下着の選び方
ボディ施術では下着が気になる方も多いのですが、サロンでは必要に応じてタオルで適切にドレープし、プライバシーに配慮した状態で施術します。「どこまで脱ぐか」は必ず事前にご説明しますので、安心してください。
インナーとして気をつけたいのは補正下着・ガードル・ウエストニッパーの類です。施術部位によっては一時的に外していただくケースもありますし、施術後に体がほぐれた状態で締め直すと苦しく感じることがあります。初回はシンプルな下着が無難です。
避けたほうがいい服装・アイテム
次に、「当日は控えたほうがいいかな」というアイテムをまとめます。絶対にダメというわけではありませんが、知っておくと当日がよりスムーズです。
脱ぎ着に手間がかかる服
注意したいアイテム
- ボタンが多いシャツ・ブラウス
- 背中や脇にファスナーのあるワンピース・トップス
- 細かいフックが多いキャミソール
- 頭からかぶるタイプのタイトなニット
- タートルネック・ハイネックのトップス(フェイシャルの場合)
施術室での着替えは意外と時間が限られています。予約枠内で施術時間をしっかり確保するためにも、手早く着替えられる服が現場では本当に助かります。「先日来てくださったお客様が背中ファスナーのロングワンピースで、着替えだけで7〜8分かかってしまって」という経験は正直なところ何度もあります。
オイルや化粧品が付着しやすい素材・色
ボディ施術ではオイルやクリームを使います。施術後にウェアを着る際、タオルで丁寧に拭き取りますが、薄い色のシルク・リネンなど繊細な素材は万一の際にシミになるリスクがゼロではありません。お気に入りの白シャツや高価なシルクブラウスは、できれば施術日を外したほうが安心です。
また、フェイシャル後は美容液や乳液を顔に重ねるため、顔に触れる可能性のある衿まわりの素材にも少し気を使うと良いでしょう。特に毛足の長いニット素材は、施術中・施術後に顔に繊維がつくことがあります。
アクセサリー・ヘアアクセサリー
ピアス・ネックレス・ブレスレット・時計などのアクセサリーは、施術前に外していただきます。ベッドに横になったときに首や背中に当たって痛みが出ることがありますし、金属部分が肌に触れたまま長時間でいると赤みの原因になることも。外す時間を省くため、来店前から少なめにしておくのがスマートです。
ヘアアクセサリーも同様です。フェイシャルでは頭皮際・こめかみ・耳のまわりにアプローチするので、ヘアピンやヘアバンドは施術室でご案内する際に外してもらいます。大ぶりのクリップや装飾の多いシュシュは外しやすいように、着脱しやすいものを選んでいただくと助かります。
フェイシャルとボディで服装の考え方は違う?
同じエステでも、フェイシャルとボディでは施術部位が異なるため、服装選びのポイントも少し変わります。
フェイシャル施術の場合
フェイシャルは顔・首・デコルテが主な施術エリアです。服は基本的に着たまま、頭と胸の上部にタオルをかけて施術します。つまりボディほど着替えは多くありませんが、次の点に気をつけると施術の質が上がります。
- ネックラインが広めのトップスにする(首筋・デコルテへのアクセスがしやすくなる)
- タートルネックや詰まった衿のトップスは避ける
- ネックレスは来店前に外すか、持参して施術前に外す
- 前髪がある場合はヘアバンドやゴムで上げやすいようにしておく
フェイシャルの後は美容液・クリームを顔全体に重ねます。帰り支度のときに衿に触れないよう、Vネックや広い衿ぐりのものが施術後も快適です。施術したばかりの肌は感度が高くなっているので、衿が顔周りをこすらないよう意識してみてください。
ボディ施術(背中・脚・腹部など)の場合
ボディ施術では施術部位の広さに合わせて着替えが必要です。上半身全体を扱う背中・肩のコースなら上のみ脱いでいただき、下半身の脚・ヒップのコースならボトムスを脱いでタオルをかけて施術します。
この場合の服装のポイントは「施術後の着替えやすさ」です。オイルや美容クリームが肌に残った状態で服を着るとき、素材によっては引っかかりを感じることがあります。伸縮性のある素材、サラッとした綿素材のものが帰り支度をスムーズにしてくれます。
脱毛施術の場合
脱毛は部位によってアプローチが異なります。VIO・脚・わき・腕など、施術部位が広い場合はほぼ全身着替えることになります。脱毛当日は施術後に肌が少し敏感になりやすいため、肌への摩擦が少ない柔らかい素材のインナー・アウターを用意しておくと帰り道が楽です。化繊のぴったりしたインナーよりも、天然素材のゆったりしたものが肌に優しいでしょう。
熊本の季節別・服装のポイント
熊本県氷川町は、夏の蒸し暑さと冬の底冷えが同居する地域です。20年以上この地でサロンを続けてきて、「季節ごとの服装の悩み」をお客様からよくいただきます。季節別のポイントをまとめました。
春・秋:重ね着が便利な季節
春と秋は気温の変化が大きく、朝晩と日中で気温差が10度近くなる日も珍しくありません。サロン内は年間を通じて快適な温度に保っていますが、来店時・帰宅時は外気の影響を受けます。
この季節は「脱ぎ着しやすい羽織り」を一枚プラスするのがおすすめです。薄手のカーディガンや軽いジャケットを上から羽織れば、来店時の体温調節もしやすく、施術後に少し汗ばんだ肌を外気から守ることもできます。
夏:汗対策と素材選び
熊本の夏は本当に蒸し暑い。汗をかいた状態でサロンに来ると、施術前に丁寧に肌の状態を確認する際に汗による肌荒れや毛穴の詰まりが気になることがあります。
夏の来店時には、汗を吸いやすい綿・リネン素材のゆったりしたトップスがベストです。施術前に軽く汗が引いた状態で受けていただけると、クレンジングから始まるフェイシャルの効果も出やすくなります。また、脱毛施術は施術後に肌が熱を持ちやすいので、帰り道の日差し対策(UVカットの羽織り・日傘)も一緒に準備しておきましょう。
冬:防寒しながら施術後の体を守る
氷川町の冬は冷え込みが厳しく、施術後に体が温まった状態でいきなり外に出ると急激な体温変化が起きます。特にボディ施術の後は体の芯が温まり、血行が活発になっています。その状態で冷気に当たると、体がびっくりして体調を崩しやすくなります。
冬の来店には、重ねやすいニット・コート・マフラーなど、体をしっかり包める防寒着を。サロンを出る前に首まわりを覆い、ゆっくり体を冷ましながら帰ることをおすすめしています。施術後しばらく温かい飲み物を飲んで、体が落ち着いてから外に出るのが理想的です。
エステ当日に持っていくといいもの
服装と合わせて、持ち物も準備しておくと当日がスムーズです。
基本の持ち物リスト
当日の持ち物チェックリスト
- ヘアゴム・ヘアピン(前髪や長い髪をまとめるため)
- 日焼け止め(フェイシャル後の帰り道用)
- 日傘・UVカットの羽織り(特に夏・フェイシャル後)
- 着替えに時間がかからないよう、アクセサリーを外す袋やケース
- 施術後に肌が乾燥しやすい方はリップクリーム・ハンドクリーム
- 飲み物(施術後の水分補給に)
メイクについて
フェイシャルの施術では、クレンジングから始めることがほとんどです。サロンでクレンジングをしますので、メイクをしたままご来店いただいて問題ありません。自分でメイクを落としてから来る必要はありません。ただし、マスカラやアイライナーが落ちにくいウォータープルーフタイプの場合はお申し出ください。施術後にすっぴんで帰ることになりますので、帰宅後にメイクをするか、軽いメイク道具を持参されるお客様もいます。
ボディ施術のみの場合はメイクをしたままで施術できます。ただし施術中に横になるため、ファンデーションがベッドのシートに移ることを気にされる方は、フェイスパウダー程度の軽いメイクにしておくと安心です。
コンタクトレンズの扱い
フェイシャルではまぶたや目の周りも丁寧にケアします。コンタクトレンズ(特にハードレンズ)は施術前に外していただくことをおすすめしています。サロンにはメガネ置き場を用意していますが、コンタクトのケース・洗浄液は持参いただけると安心です。使い捨てソフトレンズの場合は施術内容によって判断が変わりますので、予約時にご相談ください。
施術後の服装と帰り支度
エステの効果は施術後の過ごし方によって大きく左右されます。服装も「施術後の肌状態・体の状態」に合わせた選択が大切です。
施術後の肌は敏感。摩擦に注意
フェイシャル後の肌は、角質ケアや美容液の浸透で一時的に感度が高まっています。この状態でざらざらした素材の衿が肌をこすると、赤みや乾燥が出やすくなります。帰宅後も同様で、ふかふかのタオルで顔を強くこするのも避けてほしいくらいです。
施術後に着る衣類は、できる限り柔らかく肌への刺激が少ないものを。コットン素材の衿なし、またはゆったりした衿ぐりのものが理想的です。
日焼け対策は必須
フェイシャル後の肌はターンオーバーが活性化し、紫外線ダメージを受けやすい状態になっています。晴れた日の昼間にサロンを出る場合、ノーガードで外に出るのは避けてほしいのが本音です。
施術後の肌に日焼け止めをすぐ塗ることに抵抗を感じる方は多いですが、UVカットの日傘・帽子・羽織りで物理的に紫外線を遮断するだけでも効果があります。夏であれば車での来店もおすすめです。
ボディ施術後は「締め付けを避ける」をもう一度意識
リンパドレナージュや全身トリートメントの後は、リンパの流れが整い、むくみが取れてすっきりした感覚があります。この状態でウエストをきつく締めるデニムや補正下着を着ると、促したリンパの流れを妨げることになりかねません。帰りも来店時と同様、ゆったりした服で過ごすのがベストです。
「エステの後なのに疲れた感じがする」とおっしゃるお客様にお話を聞くと、帰り道でウエストの締め付けが強い服に着替えていたというケースが案外多い。せっかくの施術効果を持続させるためにも、家に帰るまで「ゆったり・柔らかい」をキープしてください。
仕事帰りや予定の合間に通うときの服装の工夫
お仕事帰りにそのまま立ち寄る方や、施術後に買い物や食事の予定が入っている方も少なくありません。そんなときに困るのが、「施術に適した服」と「外出に見栄えする服」の両立です。おすすめは、締め付けの少ないワンピースや、ゆったりめのセットアップを選んでおくことです。脱ぎ着がしやすく、それでいてきちんと見えるので、施術前後の予定にも自然になじみます。
どうしてもきれいめの服で来店したい日は、施術室で着替える前提で考えておくと安心です。当サロンではガウンやタオルをご用意していますので、来店時の服装が施術に向かなくても問題ありません。大切なのは、施術後の敏感になった肌を締め付けたりこすったりしないこと。その日の予定に合わせて、無理のない服装を選んでいただければと思います。迷ったときは予約の際に気軽にお尋ねください。
よくある質問
Q. エステに行くとき、ノーメイクで行ったほうがいいですか?
A. フェイシャル施術の場合は、メイクをしたままご来店いただいて大丈夫です。施術の最初にクレンジングを行いますので、事前にメイクを落とす必要はありません。ただし、施術後はすっぴんになります。気になる方はBBクリームなど軽いメイク道具を持参いただくと安心です。ボディのみの施術であればメイクをしたままで施術できます。
Q. ジーンズやタイトスカートで来店してもいいですか?
A. フェイシャルのみであれば特に問題ありません。ボディ施術(脚・ヒップ・腹部など)がある場合は施術室で着替えていただきますが、タイトな服は着替えに時間がかかる場合があります。できれば脱ぎ着しやすいゆったりしたボトムスをおすすめします。施術後もウエストの締め付けが強いとリンパの流れに影響が出ることがあるため、余裕のある服がベストです。
Q. 施術中に着替えは必要ですか?サロンで用意してもらえますか?
A. 施術内容によって異なります。当サロンでは施術に必要なタオルやガウンをご用意しています。フェイシャルは服を着たまま(首まわりのみタオルでカバー)施術するケースが多く、ボディは施術部位に応じて一部または全部着替えていただきます。初めての方にはカウンセリング時にご説明しますので、不安な点はお気軽にお声がけください。
Q. 脱毛当日はどんな服装がいいですか?
A. 脱毛施術後は肌が一時的に敏感になりやすいため、摩擦の少ない柔らかい素材のインナーと、締め付けのゆるいアウターをおすすめします。特にVIOや脚など広い範囲の脱毛後は、化繊のぴったりしたタイツや補正下着は控えていただくとよいでしょう。コットン素材のゆったりしたパンツや、ゆるめのスカートが施術後の肌に優しいです。
Q. アクセサリーは外してから来たほうがいいですか?
A. 施術前に外していただく必要があるため、来店時からシンプルにしてきていただくのがスムーズです。特にネックレス・ピアス・リングは施術部位によっては施術室で外してもらう場合があります。大ぶりのアクセサリーや複数のブレスレットなどはポーチに入れてバッグに入れておくと安心です。もちろん施術室でもお外しいただけます。
Q. 施術後にメイクをしてもらうことはできますか?
A. 当サロンではメイクサービスは行っていませんが、洗面台をご利用いただけますので、持参いただいたコスメでメイクをしていただくことが可能です。施術後の肌はいつもより美容液の浸透がよい状態ですので、薄くても肌がきれいに見えます。ファンデーションを重ねすぎず、軽いメイクで帰る方も多いです。
監修
32℃サロンパストラル 代表 南崎 明美
施術歴20年以上。熊本県氷川町でフェイシャル・ボディ・脱毛を提供。肌の状態を丁寧に見極め、個々に合った手技とホームケア指導を組み合わせた施術が特徴。

