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熊本の高湿度が肌に与える影響と対策

熊本に住んでいると、毎年6月に入ったころから「なんとなく肌がべたつく」「朝はちゃんとスキンケアしたのに、昼には崩れている」という感覚を覚える方が多いのではないでしょうか。

私が氷川町でサロンを開いて20年以上になりますが、梅雨の時期を境にお客様の肌の状態がガラリと変わることを毎年肌で感じています。湿度が高くなると、皮脂の分泌量が変わり、毛穴の状態が変化し、いつものケアがうまく効かなくなる。それが熊本の高湿度という気候の現実です。

この記事では、熊本特有の高湿度が肌にどのような影響を与えるのか、そして施術歴20年以上の経験をもとに「湿度に負けない肌」を作るための具体的な方法をお伝えします。ホームケアの手順からサロンケアの必要性まで、丁寧に解説していきます。

熊本の湿度は全国でも高水準|その実態を知る

熊本の年間湿度データを見てみると

熊本県は九州の中央部に位置し、有明海・不知火海に近い地域では特に湿度が高くなる傾向があります。氷川町がある八代平野一帯は、夏から秋にかけて湿潤な空気が滞留しやすい地形で、梅雨の時期には相対湿度が80〜90%を超える日も珍しくありません。

気象データを参考にすると、熊本市の年間平均湿度はおよそ70〜75%程度で推移しており、これは全国平均と比較しても高い水準です。特に6月から9月にかけての4ヶ月間は、湿度が常時高い状態が続きます。梅雨明け後も熊本の夏は蒸し暑く、「雨は降っていないのに、空気がまるで濡れているみたい」という感覚を持つ方が多い。これは熊本特有の気候です。

氷川町・八代平野の気候的特徴

氷川町を含む八代平野は、海からの湿気を受けやすい地形です。南からの湿った風が山地にさえぎられ、平野部に滞留する。夏の夜でも気温が下がりにくく、湿度も高止まりしたまま朝を迎えることが多い。

サロンでお客様とお話ししていると、「昨日の夜は窓を開けていたら余計むしむしして眠れなかった」「エアコンをつけっぱなしにしていたら今度は肌が乾燥してしまった」という声をよく耳にします。湿度が高い環境では、エアコンをかけると室内が急激に乾燥する、という二重の問題が起きやすいのです。

「湿度が高いから保湿しなくていい」は大きな誤解

多くの方が「湿度が高い季節は肌が潤っているから、保湿は少なめでいい」と思っています。これは大きな誤解で、実際には逆のことが起きています。

高湿度の環境では、皮脂分泌が過剰になりやすい一方で、皮膚の内側の水分量は必ずしも足りているわけではありません。表面は油っぽいのに、角層の水分は不足している「インナードライ」の状態になりやすいのが高湿度の季節の特徴です。実際、私のサロンでも梅雨から夏にかけて「テカリが気になるのに、突っ張り感もある」というお客様が増えます。

高湿度が引き起こす肌トラブルの正体

毛穴詰まりと黒ずみ

高湿度の季節になると、皮脂の分泌量が増加します。皮脂そのものは肌を守るための大切なものですが、過剰に分泌されると毛穴に溜まり、空気中の酸化によって黒ずみに変わります。熊本の梅雨の時期に「鼻の毛穴が目立ってきた」「頬の毛穴がざらついている」とおっしゃるお客様が特に多い。

施術中に肌を触ると、この時期は毛穴の開き方が変わっていることがよくわかります。皮脂が柔らかくなっているぶん、毛穴の中に詰まりやすく、表面を撫でただけでも「ぷちぷち」とした感触が残ることがある。毛穴ケアはこの季節こそ丁寧に行うべき理由がここにあります。

ニキビ・吹き出物の悪化

湿度が高いと、肌の上の雑菌が繁殖しやすくなります。特にアクネ菌は皮脂を栄養源として増殖するため、皮脂過多+高湿度という梅雨〜夏の環境はニキビにとって最悪の条件が揃っていると言えます。

20代のお客様から「梅雨になると毎年あごにニキビが出る」というご相談を受けることがあります。あごやフェイスラインのニキビはホルモンバランスの影響もありますが、高湿度で皮脂が過剰になり、マスクの蒸れ(コロナ禍以降は特に)が重なって悪化しやすい場所でもあります。洗顔をしっかりしていても治まらない場合は、ケア方法そのものを見直す必要があります。

べたつきとくすみ・肌荒れ

「べたついているのに肌がくすんで見える」という状態、経験はありませんか。これは高湿度の環境で古い角質が剥がれにくくなることが一因です。通常、角質は適切なサイクルで剥がれ落ちますが、湿度が高いと角質が水分を含んでふやけ、肌表面に居座り続けてしまう。結果として、光の反射が悪くなり、肌がくすんで見えます。

また、蒸し暑い環境では体が熱を放散しようとして毛穴を開き、皮脂・汗・古い角質が入り混じった状態になります。ここに外気の汚れやUVが加わると、肌荒れのリスクがさらに高まります。

高湿度の季節に起きやすい肌トラブルまとめ

  • 毛穴の詰まり・黒ずみ(皮脂の過剰分泌と酸化)
  • ニキビ・吹き出物の悪化(雑菌繁殖・皮脂過多)
  • テカリとインナードライの同時発生
  • 角質の蓄積によるくすみ・ざらつき
  • 蒸れによる肌荒れ(フェイスラインやあご周り)

季節別に見る肌の変化と注意点

梅雨(6月〜7月):最も皮脂が増える時期

梅雨入りとともに、サロンへのご来店理由が「毛穴ケア」「ニキビ改善」に集中してきます。気温がそれほど高くないのに肌がべたつく、という状態になるのがこの時期です。皮脂の分泌が活発になる一方、気温の変動で肌のバリア機能が不安定になりやすい。

ホームケアでは、朝の洗顔を見直すことが最初の一歩。夜しっかり洗顔していても、睡眠中に分泌された皮脂・汗が朝の肌に残っているため、朝もぬるま湯と洗顔料を使ってきちんと洗うことをお勧めしています。「朝は水だけ」という方が多いのですが、梅雨の時期はそれでは不十分なことが多いです。

夏(8月〜9月):紫外線+湿度のダブルダメージ

熊本の夏は本当に過酷です。日差しの強さと湿度が重なり、肌への負担は一年で最も大きくなります。紫外線によるメラニン生成と、湿度による皮脂過多が同時進行するため、シミ・毛穴拡大・ニキビ跡の悪化が重なりやすい。

この時期にご来店されるお客様の肌を拝見すると、夏休み明けに急にシミが濃くなっていたり、毛穴が目立つようになっていたりすることがよくあります。「海に行ったり、野外でのイベントが多くて…」というお話をよく伺います。日焼け止めを使っていても、汗や皮脂で落ちてしまっていることが多いのが夏の実情です。

秋(10月〜11月):乾燥への切り替えが難しい移行期

熊本では10月を過ぎると気温が下がり始めますが、湿度はしばらく高いまま。そこからぐっと気温が下がる11月ごろには、今度は急激な乾燥が訪れます。この移行期が実は肌にとって一番難しい時期かもしれません。

夏の間に皮脂過多のケアに慣れていた肌が、急に乾燥環境に変わることで「水分が全然足りない」という状態になる。秋口に「急に肌がパサパサになった」とご相談に来られる方が多いのも、この移行期の難しさを物語っています。ケア方法を季節の変わり目に合わせて切り替えることが、この時期のポイントです。

湿度に負けないホームケアの基本

洗顔:汚れをしっかり落とし、洗い過ぎない

高湿度の季節のホームケアで最も重要なのは、洗顔です。皮脂・汗・古い角質が混ざり合った状態を放置すると、毛穴詰まりやニキビの原因になります。ただし、強い洗浄力の洗顔料で何度も洗うのは逆効果。肌のバリア機能を壊し、かえって皮脂分泌を増やしてしまいます。

ぬるま湯で予洗い(30秒)

38〜40℃のぬるま湯で顔全体を30秒ほど予洗いします。これだけで皮脂汚れの大部分が浮き上がり、洗顔料の泡立ちもよくなります。熱すぎるお湯は皮脂を取り過ぎるので禁物です。

洗顔料をしっかり泡立てる

洗顔料は500円玉大をネットや手のひらでしっかり泡立て、きめ細かい泡を作ります。泡が汚れを包み込むので、手で強くこすらなくても落とせます。泡が粗いと摩擦が生じて肌を傷めます。

泡を転がすようにして洗う(60秒以内)

Tゾーン(額・鼻・あご)から洗い始め、頬へ。泡を肌の上で転がすイメージで、指の腹を使って優しく動かします。洗いすぎは禁物で、60秒以内を目安にしましょう。

すすぎは丁寧に(ぬるま湯で15〜20回)

洗顔料の残りは毛穴詰まりの原因になります。生え際・フェイスライン・小鼻の脇など洗い流しにくい箇所を意識しながら、ぬるま湯で15〜20回すすぎます。最後に少しだけ冷水を当てて毛穴を引き締めるのも効果的です。

タオルは押さえ拭き。すぐに化粧水を

清潔な柔らかいタオルで水分を押さえ拭きします。こすらないこと。洗顔後は30秒以内に化粧水を入れ、肌が乾燥する前に次のケアに進みましょう。

保湿:高湿度でも省略しない

先ほどもお伝えしましたが、高湿度の季節でも保湿は必要です。テクスチャーを変えることがポイントで、冬に使っていたこっくりした乳液やクリームを、さらっとしたジェルタイプや化粧水重ね付けに切り替えるのが現実的です。

私がお客様によくお伝えするのは「化粧水をケチらない」ということ。高湿度の夏でも肌の水分量は意外と不足しています。コットンに化粧水をたっぷり含ませて、顔全体をやさしく押さえるようにつけるだけで、肌の状態が変わってきます。

乳液やジェルは薄く少量を伸ばす程度で十分。過剰な油分は毛穴詰まりの原因になりますが、油分ゼロも肌には負担です。水分を閉じ込めるための「フタ」として、薄くつけることを習慣にしてください。

日焼け止め:汗・皮脂対応のものを選ぶ

熊本の夏はUVインデックスが非常に高く、適切な紫外線対策は必須です。ただし、こってりした日焼け止めを梅雨や夏に使うと、皮脂と混ざって毛穴詰まりの原因になることも。汗・皮脂に強いウォータープルーフタイプや、軽いテクスチャーのUVジェルを選ぶのがこの季節には適しています。

また、日焼け止めは2〜3時間おきに塗り直すのが理想ですが、外出時は難しいことも多い。UVカット機能のあるミスト化粧水を上から軽く吹きかけるだけでも、ある程度の効果は維持できます。完璧を求めすぎて日焼け止め自体をやめてしまうよりずっとよい、というのが私の考えです。

サロンのフェイシャルで肌をリセットする理由

ホームケアだけでは落とせない汚れがある

毎日丁寧に洗顔していても、毛穴の奥に詰まった皮脂や、ホームケアでは取りきれない古い角質は蓄積し続けます。高湿度の季節はその速度が上がるため、ホームケアだけで対応するには限界があります。

私のサロンでは、お客様の肌の状態を毎回丁寧に確認しながら施術を行います。「今日は毛穴の詰まりが気になりますね」「角質が厚くなっているので、このコースを提案します」というように、その日その日の肌に合わせた内容を選択します。20年以上、毎日たくさんの肌を触り続けてきた感覚は、肌の状態を指先で読み取ることを可能にしています。

高湿度の季節に特におすすめの施術

この時期のフェイシャルで特に喜んでいただけるのが、クレンジングと毛穴ケアを中心にした施術です。スチームで毛穴を開かせてから、手技によるソフトな角質ケアと毛穴の洗浄を行い、最後にしっかり保湿で仕上げる。これだけで、肌のくすみが取れてトーンアップしたと感じていただける方が多い。

「施術後に鏡を見たら、毛穴が小さくなっていてびっくりした」「肌が柔らかくなって、その後の化粧水の入りが全然違う」というお声をよくいただきます。サロンケアの最大のメリットは、肌を整えることでホームケアの効果も底上げされることです。

また、施術の際には必ず「今の肌状態に合ったホームケア方法」をお伝えします。洗顔料の選び方、化粧水のつけ方のちょっとしたコツ、季節の変わり目にケアを変えるタイミング。こうした情報は、市販の商品パッケージや美容誌には書かれていない、実際の肌を触り続けてきた経験から生まれるものです。

定期的なサロンケアが「積み重ね」になる

エステサロンへの通い方について、「特別なイベント前だけ行くもの」と思っている方がいます。もちろんそれでも全然構いませんが、継続的に月1回程度のペースでサロンケアを続けることで、肌の底力が変わってきます。

5年、10年と通い続けてくださるお客様の肌は、年齢を重ねながらも確かに変化しています。毛穴の目立ちにくさ、肌の弾力、トーンの安定感。これらは1回のサロンケアでは生まれず、日々のホームケアとサロンケアの積み重ねによってつくられるものです。熊本の湿度という環境と戦いながら、肌をコツコツと育てていく。それが私の考えるエステの本質です。

メンズ肌にも影響大|男性特有の湿度トラブル

男性の皮脂量は女性の約2倍

男性の皮脂分泌量は女性と比べて多く、医学的には約2倍程度と言われています。そこに熊本の高湿度が加わると、べたつきや毛穴詰まり、ニキビのリスクは女性以上に高くなります。「洗顔は石けんだけ」「スキンケアは何もしていない」という男性が多いのが実情で、そのぶん肌トラブルを抱えやすい。

私のサロンでもメンズエステに対応しており、男性のお客様が増えてきています。最初は「エステって女性が行くもの」という感覚でお越しになっても、施術後の肌の変化を実感すると「もっと早く来ればよかった」とおっしゃる方がほとんどです。

男性特有の肌悩みと高湿度の関係

男性に多い肌の悩みとして、ヒゲ剃り後の肌荒れがあります。毎日剃刀を当てることで肌表面に細かな傷がつき、そこに高湿度の環境下での雑菌繁殖や皮脂の蓄積が重なると、ヒゲ剃り後の赤みや吹き出物につながります。

また、男性は日焼け止めを使わない方が多く、熊本の強い紫外線をそのまま浴び続ける傾向があります。湿度と紫外線のダブルダメージを受けた肌は、シミや毛穴の開きという形でダメージが蓄積していきます。「30代に入ってから急に肌が老けた気がする」という男性のお客様の声は、この蓄積ダメージが表面化したサインであることが多いです。

男性のホームケア入門|3ステップで始める

「スキンケアを始めたいけど何から」という男性には、まず3つだけお伝えしています。

ステップ1:洗顔料を使う

石けんや身体用のボディソープで洗顔するのはNG。顔専用の洗顔料を使い、泡立てて優しく洗う習慣をつけましょう。週1〜2回の酵素洗顔で古い角質ケアを加えると、さらに効果的です。

ステップ2:化粧水をつける

洗顔後に化粧水をつけるだけで、肌の状態は大きく変わります。男性向けのさっぱりした化粧水から始め、まず「洗顔後に何かつける」習慣を作ることが大切です。

ステップ3:日焼け止めを使う

外出が多い方こそ日焼け止めは必須です。顔用のさらっとしたUVジェルを選べば、白浮きせず使いやすい。肌老化の80%は紫外線が原因とも言われており、早めに始めるほど長期的な効果があります。

よくある質問

Q. 梅雨の時期、スキンケアはさっぱり系に全部切り替えたほうがいいですか?

必ずしも全部切り替える必要はありません。テクスチャーを軽くすること(クリームよりジェル、濃厚乳液よりさっぱり乳液)は効果的ですが、保湿自体を省略するのはNGです。表面はべたつくのに内側は乾燥しているインナードライになりやすいのが梅雨時期の特徴なので、水分補給(化粧水)はむしろ丁寧に行い、油分(クリーム等)だけを軽量化するイメージで切り替えるのがおすすめです。

Q. 毛穴の黒ずみが気になります。自分で絞り出してもいいですか?

自分で押し出すのはやめてください。無理に押し出すと毛穴周りの皮膚を傷つけ、炎症や色素沈着、毛穴の開きを悪化させる原因になります。毛穴の詰まりは、蒸しタオルで毛穴を開かせてから酵素洗顔で角質と汚れを浮かせる、というホームケアから始めるのが安全です。それでも気になる場合は、サロンでのクレンジング施術が最も肌に負担が少なく効果的です。

Q. エアコンをつけると肌が乾燥するのですが、うまく使う方法はありますか?

エアコンの除湿(ドライ)モードや冷房は、室内の湿度を急激に下げるため肌の乾燥を引き起こしやすいです。設定温度をなるべく外気との差が5℃以内になるよう調整すること、加湿器を併用すること(理想的な室内湿度は50〜60%)、エアコンの風が直接顔に当たらないよう風向きを調整することが有効です。また、エアコンの効いた室内では日中でもこまめに化粧水ミストを使って水分補給をする習慣もおすすめです。

Q. ニキビができているときでもサロンの施術は受けられますか?

ニキビの状態によりますが、炎症の強い赤ニキビがある場合は、その部分の施術を避けながら対応できることが多いです。ご予約の際に肌の状態をお伝えいただければ、その日の肌に合った施術内容を相談して決めます。むしろ、ニキビが繰り返す原因として「毛穴の詰まり」や「ホームケアの方法が合っていない」ことが多く、サロンでのケアとホームケアの見直しが改善への近道になることも多いです。一人で悩まず、まずはご相談ください。

Q. 施術はどのくらいの頻度で受けるのがベストですか?

一般的には月1回程度が理想的なペースです。肌の細胞が生まれ変わるターンオーバーのサイクルが約28〜40日(年齢によって変化します)であることと合わせると、月1回のサロンケアで肌の状態をリセット・整える習慣が、長期的な肌の改善につながります。梅雨〜夏の高湿度シーズンは肌への負担が大きいため、2〜3週間おきに来ていただくお客様もいらっしゃいます。まずは1回来ていただいて、肌の状態を見ながら適切な頻度をご提案します。

Q. 熊本・氷川町近くでも通えますか?アクセスを教えてください。

32℃サロンパストラルは熊本県氷川町にございます。八代市や宇城市方面からも通いやすい場所です。詳しいアクセスや駐車場の有無については、HOT PEPPER Beautyのサロンページからご確認いただくか、ご予約時にお問い合わせください。初回カウンセリングは無料ですので、お気軽にお越しください。

監修

32℃サロンパストラル 代表 南崎 明美

施術歴20年以上。熊本県氷川町でフェイシャル・ボディ・脱毛を提供。肌の状態を丁寧に見極め、個々に合った手技とホームケア指導を組み合わせた施術が特徴。